大寒波と共に襲来・夜景狩人和歌山遠征 〜中編〜



ハイランド粉河での昼休憩時、ワタクシは地図を見ていた。
もち、次に行く場所、今宵夜景はんとする予定になっている山をチェックするため、そこへ下見に行くためである。
今いる場所から1番近いのは何処か。
ここより東側の候補地は全て回った。
となると、次に行くべきは隣接する岩出市、もしくは紀の川市と和歌山市の境あたりの、、、
ん?、、、貴志?、、、どっかで聞いたよな地名やな、、、
あっ、何か赤文字で書いてある。
ナニナニ、、、猫の駅長とな、、、って、もしやアレか!
タマ駅長か!!

何たる奇遇。
こんなところに貴志という土地があるとは。
もっと南の方のことやと思っていた。
南紀とか、熊野とか、アッチのほにあると思てた。
これは行くっきゃないっしょ!
やって、あのタマ駅長ですよ。
ひこにゃんと並ぶ猫界のアイドルですよ。
よし、決めた。
「オレは海賊王になる!」
じゃなかった。
タマ駅長、、、今、会いに行きます。。。

そうと決まれば即行動。
山を下り、川を渡り、いざ行かん貴志の町。
あっ、小豆島、、、って危ない危ない。
確かにそっちん方角にはあるけども。
“しょうどしま”やなくて“あずきじま”やん。
危うく行ってしまいそうになったわ。

と、途中寄り道の誘惑に負けそうになりながらも、
目的地周辺で少し道に迷いながらも到着。
貴志駅であります。

駅舎からして猫、、、
なんてカワユイ。
少し恥ずかしいですがね、中に入ってみましょ。
おおぅ、意外と人気がない。
見たところデジカメ片手の女性が1人。
喫茶店の中に爺婆が3人。
これなら、いけそうな気がする〜。
おおぅ、遺影か?
ナニナニ、上は初代駅長タマ、下は2代目駅長とな。
知らなんだ、そんな展開になっていたとは。
てか、駅長は何処ですかいな。
あっ、隣におった、、、
 

 

って、寝とるやないか〜!!

そうなのです、季節はまさに冬真っ只中、猫は炬燵で丸くなるのです。
猫の睡眠時間は1日20時間弱だそうなのです、はい。
それにしても卑怯ですな、猫って。
写真でも映像でも何でもそうだけどね、箱や鍋や袋に入ったりした猫見せときゃ評判になるんだもん。
卑怯だよね、自由だよね、ネコ。
かくいうワタクシも猫と猫村さん好きだけども。

てなわけで、駅長の惰眠を妨げるのもアレなんで、ここらへんで貴志駅からオサラバ。
本来の目的である夜景すぽっとの下見をするために山へと向かったものの、2山連続登り口を発見出来ず。
初見の地で、事前に調べた情報の記憶を頼りに探すのはやっぱムリがありますな。
印刷したりして持ってけばいいんだけどね、そういうのするとアレですから。
予定調和でモノゴトが進んでしまって楽しくないから。
何がおこるかわからないから旅なんだ。
良くも悪くも予想外の出来事が起こる、それが何よりも楽しいんだから。
て、分かるような分からないような講釈は於いといて、
そろそろ宿泊所へとチェックインする時間が迫ってまいりました。
いざ行かん、さらに西へ。
和歌山市へと向かって。

宿の場所は和歌山市中心部。
ウィークリータイプの8畳部屋で、素泊まり1泊¥3980。
オマケにバイクは駐車料金タダ。
寝るだけですしね、安けりゃ何でもいいの。
蒲団で寝れたら他に望むものはないの。
普段家では長座布団の上で寝てるからね。
そっ、敷布団もってないの。
1年半ぶりの敷布団、、、キモチええ〜(笑)
予想以上にイイ部屋である。
外出も自由である。
誰か潜んでいるような気もするが、それは気のせいであろう。
とりあえず、ひと休みひと休み。

 

現在徘徊開始より15時間半経過、時刻は15時前である。
休憩もそこそこに、早速地図を開けて今宵の夜景はんと候補地をチェック。
1番好きな時間帯である宵の口に訪問する地を、県下でも有名な夜景すぽっと鷲ヶ峰コスモスパーク(有田川町)に決定。
そこから北上しながら千葉山、雨の森、御所の辻、名草山、和歌の浦と計7ヶ所を回る計画を算段。
ウキウキである、ワクワクである。
逸る気持ちを抑えつつ、15時半ホテルを出発。
見知らぬ街、見知らぬ道をバイクに跨り通り抜け、一路南へ。
おおぅ、また山ですな〜。
いい景色ですな〜、和歌山市街を一望ですな〜。
って、何か北から雲が迫ってきているような気がするんですが、これは気のせいですか?
こだまでしょうか?、、、ひびきです、チッチキチ〜。
何か暗くなってきましたな〜。
そら夕刻ですもの、夜が近いんですもの、当然のこと。
何か冷たいものが顔面に当たってるような気がするんですけど、、、
そら鈍色の雲が空一面を覆っているんですもの、標高600m弱なんですもの、当然のこと。

てな具合で山中を快走。
そして到着。
本日のメインディッシュ、鷲ヶ峰コスモスパークからの夜景であります。
まだ日暮れ前。
楽しみですな〜、夜景。
風力発電機がブンブン回ってますな〜。
いつもより多めに回しております、てな具合に回ってますな〜。
って、回りすぎじゃね?
風強すぎね?
ものすごく嫌な予感がするんですけど、、、
悪寒がするんですけど、、、
顔面に何か当たるんですけど、、、


って、吹雪〜!!!

 

止む気配なしの猛吹雪襲来である。
ここは何処?ワタシは雨男。
和歌山は南国だと思てたのに、、、京都よりも雪降らないと思てたのに、、、ワタクシが何をしたというのです。
まぁ、色々としましたな、、、はい。

こんな天気やし、当然ながら周囲には誰もおらず1人きり。
しかも標高600m弱、麓まで2〜30分以上はかかる山の中。
このまま吹雪が続き、雪が積もると、バイクではとてもじゃないが山を降りることはかなわじ。
決断の時である。
下山いたしま〜す、はい。

というわけで、撮影機材をすぐに片付けいそいそと退散。
麓まで下りると雪は全く降っておらず、でも山頂の方を見れば鈍色の雲が依然として居座っている様子。
無念ではあるが予定を変更。
周辺の3つの夜景すぽっと候補地訪問はいずれも山中にあるため断念し、山から離れ和歌山市内を回ることに決定。
まずは県下でも有名な観光寺院である紀三井寺の裏山、名草山を目指し北上。
日も暮れた後にうろ覚えの登り口を発見し、こんなはずではなかったというぐらいに荒れた山道を登って何とか山頂到着。

ベンチもあるし、広々とした山頂ですな〜。
木々や鉄塔が少し邪魔やけど、視界もそこそこやし。
おおぅ、和歌山マリーナシティが見えますな〜。
和歌山市街のほうはどうやろ?
おおぅ、結構町が近い。
主要幹線道沿いに光が連なってますな〜。
空も明るいですな〜。
町の光が雲に反射しているからですな〜。
ほら、あんな低いとこに雲がありますもん、、、
って、何かこっちに向かって来てね?
町と雲の間、何か舞ってね?


って、吹雪〜!!!

 

はははっ♪
何か楽しくなってきちゃった。
山を下りましょ。
ふふふふふっ♪
見て、あしべ通りよ。
少年あしべ通りよ。
ゴマちゃんは何処?
ゴマちゃ〜ん!ゴマちゃ〜ん!!
キュッキュッキュ♪
貴方、ゴマちゃんじゃないわね。
多摩川のでも、ナントカ川のナントカちゃんでもないわね。
住民票とか交付してんじゃないわよ!
皮剥いで食ってやる。

思った以上に油ギッシュだったわ。
なんか、とてもいいことをした気分。
生きててスイマセン、って感じだわ。
あっ、あんなところに都合よく灯台があるわ。
行ってみましょ。
ふふふふふっ♪
スゴイ風だわ。
海が真っ暗だわ。
吸い込まれそうな気がするわ。
ん?何か聞こえる、、、
キュッキュッキュ♪
ゴ、ゴマちゃん!
待ってて、今行くわゴマちゃん。
そう、ワタシは鳥になるの。
トゥ!

 

とまぁ、お戯れはこのぐらいにしときまして、
雑ヶ崎という景勝地での夜景はんと。
ホテル太公望の近くから和歌山市街が見えました。
帰ってから拡大したら和歌山城写ってたわ。
煌々と照らされてたわ、白いお城が。
土地勘がないとね、何が何処に見えてるか分かんないね。
なら下調べしっかりしろ、って話だけどね。
絶対しないけどね(笑)

それにしても、海沿いは風がキツイね。
灯台なんかは特にすごかった。
三脚が揺れて写真撮るどころじゃなかったわ。
もんすごい寒かったし。

そんな凍えた身体を温めるには何が必要か。
ココは和歌山である。
となれば、アレしかないのである。
和歌山ラーメンである
地図を見れば幸いにもすぐそばに1軒の店が。
これは行くしかないっしょ。
食うしかないっしょ。

ナニナニ、チャシューが柔らかくてジューシー。
中華そば大福軒西浜店。
とりあえず、中華そばを1つもらおうか。
にしても、客オレだけ?
まぁ、必ずしも客の入りは味とは比例しない。
味覚は人それぞれ、所詮は好み、食べれば分かる。
お〜、きたきた。
では、いただきます。
ん〜、、、中太自家製麺、¥500なりの味!
 

 

 
次は有名店に行ってみるとするか。
宿からも近いし、帰る途中に寄れるからね。
お〜、アレかアレか。
これがかの有名な井出商店さんですか。
とりあえず中華そば1つ、あと寿司も。
寿司ってね、軽く〆た魚の押し寿司のことね。

それにしても狭い店内ぎゅうぎゅうに客がいますな〜。
店員さんの日本語が片言ですな〜。
おおぅ、きましたきました。
では、本日2杯目いただきます。
ん〜、、、先程より豚骨強めの細麺、¥600の味!
寿司もいただきます。
ん〜、、、普通、¥150の味!


よくよく考えれば、というかよくよく考えなくともワタクシは、和歌山ラーメンの味の良し悪しを判断するには適さない人間であった。
いや、悪しは判断できんだけどね、良しは判断できないの。
それは何故か。
それは、豚骨醤油ラーメンが嫌いだから。
オカゲさまで胃がもたれてしまいました、お口直しにアイス菓子を食べました。
家とは違いエアコンのある暖かいホテルの部屋で。
「んじゃ、何で食べたの?」と訊かれれば、「単なるお戯れですよ」と答えましょう。
アホですから、アホなことするの大好きですからね、ワタクシ。
あとね、食わず嫌いはいけないよん。

というわけで、午前様になることもなく初日の夜景はんとを終了し宿泊所へと帰着。
エアコン、蒲団、地デジ対応テレビ付きという、自分の家より恵まれた環境のホテルの一室で早々と就寝、である。
後編へ続く、である。

後編へ

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