大寒波と共に襲来・夜景狩人和歌山遠征 〜後編〜



南国だと思っていた和歌山でまさかの積雪、そして吹雪に見舞われた夜景狩人ひでぶ〜。
大幅に予定をカットし、初日にはんと出来た夜景は6ヶ所だけ。
和歌山まで来てこれではいかん、、、よな気がする。
と、数年ぶりに夜景はんとに対する情熱を燃え滾らせた夜景狩人の朝は早い。
朝から散歩に出るのである。
爺だからね。

しかし、人の居る場所というのは何処も似たり寄ったりになるもんですな。
町を歩くとそれがよく分かる。
そりゃあ、何やかんやと違う点はありますよ。
無いもの有るものもありますよ。
でも、本質的には同じに見えるの。
同じ人間という動物が造ったものだから。
暮らす場所だから。。

町を眺めていると思いますな。
人ってあんま変わり映えしねぇな〜。
何処も彼処も、誰も彼も同じに感じんな〜。
ってね。

と歩いていると、昨晩見た白いお城がすぐそばに。
散歩に良さそうな場所ですな〜。
行きますか。
行っちゃいますか。
お城には全く興味ないけども。

ということで入場。
ではなく、入城。
 

 

って、猫ばっかやないか〜い!!

  


全く、昨日の駅長といい今日の城といい卑怯ではないか。
なんでもかんでも猫ならば許されると思ってからに。
って、オレも同じ穴の狢やん。
てへっ。

そんな猫だらけの城周辺を散策。
お城の中入った?ってか。
見てるだけ〜。
そう、見てるだけ〜。
別に興味ないもん。
ヒマ潰しに散歩してるだけだもん。
爺だし。

猫にも城にも飽き、お目当てのB級グルメの店を発見出来なかった爺は3時間弱の散歩を終え宿泊所に帰着。
結局コンビニ、ではなく、コンビニエンスストアで買ったメシを食いながら地デジ対応テレビを観賞。
夜景を見る、撮る以外は本当にノープランなのです。
何も調べてないのです、はい。
地デジは省略していいんかい。

そして、待ちに待ったお出かけの時間。
時刻は13時半、雲は多いものの天気は良好。
また今日も始まるのです。
夜景を見るための山登りが。
1番好きな時間帯、トワイライトタイムに見る選ばれし夜景を見るための山登りが。

と、向かった先は和歌山市の北西端。
紀泉高原にあります雲山峰(標高490m)。
登り口は落合集落登山口。

鬱蒼としておりますな〜。
廃屋、草は伸び放題、人気は皆無。
最近人が通った形跡がない。
でも、山道は続いている。
まぁ、とりあえず登りましょ。
獣道のように荒れ果てた藪道をかきわけ、
倒木だらけの山道らしきものを登り続け、
20分経過したところで決断。

暗い中、この道を迷わず無事に戻る自信がない。
はい、撤収!
 

 

いや〜、行けると思たんやけどね〜。
そのまま登ってけばいずれは着いたと思いますよ、真っ当な山道との合流地点に。
まぁ、選んだ道が悪かったということで。
「だからちゃんと調べとけばいいのに」と言われても、調べる気ないけどね。
これはこれで楽しいしさ。

ということで、雲山峰へのアタックを断念し下山。
目的地を変更、日暮れ前に到達出来そうな夜景すぽっと候補地を新たに選定。
いざ行かん、次なる地へ。
少し急ぎ足で。

時刻は16時半、日暮れは間近。
でも、登り口が見つからない。
新たな目的地、岩神山の登り口が見つからない。
大体ここらへんであろうと目星をつけ、団地内
を彷徨うこと10数分。
やっと登り口らしきものを発見。

なんて分かりにくい。
標示板、ほとんど草に埋もれてんじゃん。
これはアレか、さっきと同じパターンか。
嫌な予感がする。
しかし、他の場所行ってたら日暮れてまう。
とりあえず、登るとしますか。


って、登り始めてみると意外や意外。
なかなか整備された山道ではないですか。
案内板もちょくちょくある。
途中に手製のベンチもある。
階段も手摺もある。
結構キツイ登りやけど、歩きやすい。
実に手入れが届いている。
ということは、山頂にも手が。
これは期待できますな〜。
イイ予感がする。

おおぅ、分岐点ですな。
山頂に行くか、観音さん見に行くか。
んじゃ、まずは前菜から。
 

 

まぁ、観音さんには興味ないんだけどさ。
おおぅ、景色が開けているではないですか。
ここでイイんじゃね。
山頂は後でイイんじゃね。
んにゃ、待て。
日暮れまではまだ少し暇がある。
山頂に1度行ってみて、ここよりイイ景色なら山頂で。
ここのほがイイ景色な場合は戻ってくる。
ん〜、我ながら妙案。
もしかしてオレは天才か。

と独り問答したか否かはさておき、分岐まで1度戻り、
山頂へと行ってみることに。

するとどうでしょう。
思った通り、イイ予感的中!
手入れの行き届いた木々、視界良好。
なんとベンチまであるではないですか。
素晴らしい。
実に素晴らしい。
おおぅ、アレは友ヶ島?
それとも沼島と淡路島か?
まぁ、どっちゃでもエエか。
とりあえず、素晴らしい。
鈍色の雲が大量にあるような気もするが、
その下の茜空もまた素晴らしい。
25分登ったかいもあるってもんやわ。
よし、決めた。
ココを本日のメインディッシュ夜景とする!
 

 


そうと決まれば早速準備である。
三脚を立て、カメラをセットし、時折写真を撮りつつ肉眼でも景色を堪能する。
昨晩のことがあるだけに感慨も一入。
って、先程より頭上を覆う鈍色の雲から白い物体が舞い落ちてきているような気もしますがね、気のせいでしょう。
ほら、もう止んだ。
まぁ、雲がなくなるとは思えませんがね、吹雪かぬと約束するのならコレで良しとしよう。
あとは時が経つのを待つだけ。
日が暮れて、闇が空を覆いつくしきるまでのその合間。
その瞬間を待つだけ。
それだけを待ち、それだけのためにここまで来たのだから。
あっ、嘘です。
新年会に出席するのが嫌だから来ただけです(笑)

ということでご覧いただこう、今回のベストショット。
和歌山県和歌山市紀泉高原に位置する岩神山、その山頂から望む和歌山市街と紀の川、和歌の浦の夜景であります。
ではどうぞ。



いや〜、押しつけがましく言いますがね、実にキレイですな〜。
誰もいない静かな場所で見る最上の夜景、闇と光が相雑じり合った人の業が織りなす至高の景色。
いや〜、実に素晴らしい。
ゾクゾクしますな〜、、、寒くって。

ということで、これ以上にイイ夜景は今回は他に見れないであろうと思い、撮影終了後もじっくり観賞。
眼下に広がっているのは知らない町、今居る場所はいつか誰かが来た場所。
愛着も何もない町、場所だけど、こういう景色を見る度に思うんです。
この町を造った人、この場所へ至る道を開いてくれた全ての先人たちに感謝、と。

まっ、自分も含めて人間なんて絶滅してしまえばいいと相変わらず呪詛してますがね。
初詣の際には必ずそう祈ってますがね。
まぁ、努力とお賽銭が足りないせいか、一向に叶う気配はありませんがね。

おおぅっと、あまりひと所に長居は無用でした。
そろそろ次なる夜景すぽっとへと行かねば夜が更けてしまう。
っつうても、次の目的地は山下りてすぐそこ。
同じ高台の団地内にある公園なのです。

この紀の川サンシャイン台にある公園。
事前の情報によると夜間は閉鎖されているはずが、
行ってみると開いてるし、爺が鉄棒でストレッチしてるし。
ということで、写真を撮り々々。
滑り台の上で撮り々々。
まぁ、さっきの後だから見劣りするのは仕方ないところ。
それ以前に、比較対象にもならん程度なんやけどね。


さぁ、さっさと次へ参りましょう。
次もすぐ近く、隣の高台の展望地。
あらっ、また迷ってしまったわ。
展望地へと繋がっているはずの道が見つからないわ。
また団地内を迷走だわ。
おや、アレは何かしら?
高台の上で電飾がけばけばしく光瞬いているわ。
とりあえず行ってみましょ。
あらっ、階段があるわ。
とりあえず登ってみましょ。
あらっ行き止まり、あらっさっきよりイイ夜景。
もうココでいいんじゃない。
うんうん、ココでいいんじゃない。

 

てなノリで、立て続けに2ヶ所を訪問。
あと残すは2ヶ所。
和歌山市北部紀の川北岸を西へと進み、加太の手前で進路を北に取り、大阪府との境にあたる猿坂峠へ。
峠を越えて大阪側に入ったところで登り口を発見。
車止め代わりであろう柵の前にバイクを止め、山頂への分岐を無視して舗装路を進む。
すると見えてきたのは巨大な電波塔。

ココ甲山にはNHKなどの電波塔があるのです。
その周辺から少し町が望めるのです。
そこらへんリサーチ済みです、はい。
おおぅ、アレは西庄の住友金属の工場ですな〜。
近年話題であるらしい工場夜景の1つだそうな。
まっ、ワタクシは興味ございませんが。
撮る気も起きませんが。

帰ってから調べたところ、山頂からのほがエエ景色望めたそうで。
電波塔も含めた夜景が望めたそうで。
そこらへんリサーチ不足です、はい。
まぁ、山頂は大阪府だからね。
和歌山じゃないしね。
今回はあえて無視したということにしておこう。
そうしよう。

そんなこんなで、すぐに次の夜景すぽっとへ。
県立?市立?森林公園内にある四国山展望台へ。
さいです、また山です。
海に近い山の上の展望台です、吹きっさらしです。
暴風再び。

というわけで、手抜き撮影、手抜き観賞。
真っ暗になってからの夜景撮影は面白くないしね。
風で三脚が揺れてブレちゃうしね。
岩神山と比べちゃうと何処も気が入らないしね。
もうこれ以上行ってもイイ写真撮れる気しないね
山歩くのも段々飽きてきたし。
やり過ぎ、詰め込み過ぎは良くないね。
何事も適当さが大事。
自分のペースを知り、それを守るのが大事。
以上、これにて今回の夜景はんと打ち止め!

 

そういうわけでありまして、22時過ぎに早々と宿泊地へ帰着。
またしても自宅よりも暖かい部屋で暖を取り、ぬくぬくと蒲団で就寝。
翌日も相変わらずの早起き。
メシを食い、ニュースを見、午前9時には宿をチェックアウト。
通勤ラッシュを少し避けたオカゲか、快調に和歌山市内を脱出。
紀の川沿いのメインルート、国道24号線からふたつ山側の道へ。
山沿いの快走路である広域農道を使い、所々に雪を見ながら一気に奈良県境。
そして国道に乗り換え和歌山を後にし一路奈良を北上。
あとは見慣れた道、よく通る街を通って帰るのみ。

いや、待て。
ひとつやり忘れたことがある。
そう、いつも旅の終わりはアレで〆ていたはず。
和歌山ラーメンなどクソくれぇ。
四川ラーメン、ご馳走様。


てなわけで、行ってから4ヶ月弱経ってやっと完成しました徘徊どうでしょう2012年最新作“夜景狩人和歌山遠征”。
お楽しみいただけましたでしょうか?
えっ?「夜景写真が少なすぎる。」、「小さすぎる。」、「説明が手抜きすぎる。」
なるほどなるほど、、、って、そんな意見聞く耳もたず!
まぁまぁまぁ、そうゴチャゴチャ言いなさんな。
ん?言ってない。あっそう。
まっまっまっ、それも無視するとして、夜景写真見たければ写真ページの方でご覧ください。
ココは徘徊どうでしょうのページ、戯れと空想と虚実と真実が混ざった空間でございます。
真剣さ、誠実さとは無縁の遊び場でございます。
ヒマ潰しの道具にひとつにでもなれれば幸い、てな心持ちその程度のモノでございます。
おヒマがあれば、また次もお越し下さい。
次の徘徊、次の更新がいつになるかは分かりませんがね。

それじゃ、また次回の更新で、もしくは独り言で、あるいはどこか別の場所でお会いしましょう。
会いたくない人は避けてください。
ワタクシから会いたいと思うことは、おそらくありませんから(笑)
んじゃ。
! Feliz un dia y buena suerte ! Adios por hoy.


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